YGCでは、海外大学への進学をご検討中の方向けに、現地での学生生活や出願方法に関して、大学別に情報を掲載しています。今回は、ブラウン大学 (Brown University)に関しての情報をお届けいたします。
ブラウン大学 (Brown University)
種類 | 私立大学 |
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場所 | アメリカ合衆国・ロードアイランド州プロビデンス |
創立年 | 1764年 |
生徒数 | 学部生約6,200人 |
留学生比率 | 14% |
ブラウン大学はIvy League校の1つで、同時期に創立された宗教系大学と異なり、様々な宗教、人種、性別を受け入れる大学として注目を集めました。教育水準の高さとリベラルな校風で学生の満足度が高く、人気の大学です。
学生生活
授業・専攻
- 専攻
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- Arts & Humanities(人文科学)
- Life Sciences(生命科学)
- Physical Sciences(自然科学)
- Social Sciences(社会科学)
ブラウン大学では、Concentrationとよばれる専攻が約80あり、副専攻(Minor)はありません。専攻は2年生の秋に決定します。各学期に2,500以上の授業が開講しており、学期の最初の2週間はShopping Weekとよばれています。 その期間内に興味のある授業に参加し、授業の追加・キャンセルができます。
アメリカの大学では、自分の専門分野だけでは大勢の人と対話ができない、という考えのもと一般教養が重要視されています。一般教養を習得するカリキュラムとして、多くの大学は様々な分野における必修科目を設けるCore Curriculumという制度や、大学に設置されている各分野の中で自分が履修したい科目を選択できるGeneral Educationとよばれる選択必修制度を導入しています。しかし、ブラウン大学ではこれらとは真逆の、必修科目や履修条件がないOpen Curriculumを採用しており、ブラウン大学の一番の特徴といえます。ただし、①2年生の秋に専攻を決定すること ②4年間で30以上授業を履修すること ③ライティングのクラスを最低2つ履修すること という条件を満たさなければなりません。ブラウン大学の入学事務局は、Open Curriculumのことを「自分自身の教育の建築士になることができる」としています。
また、ブラウン大学では、授業ごとに成績評価方法を「A・B・C」または「Pass(合格)・Fail(不合格)」のどちらにするか選択することができます。そのため、成績のためだけでなく気軽に関心のある授業を履修することができます。
ブラウン大学にはProgram in Liberal Medical Education(PLME)と呼ばれる、医学を専攻するための8年間のプログラムもあります。PLMEには、入学者の中で医学専攻を志望する、特に優秀な50名のみが参加できます。
課外活動・居住環境
部活動を含むサークルは400以上あり、スポーツはVarsity(学校代表)レベルの強いチームから、初心者向けのサークルまで様々なレベルのチームが用意されています。ブラウン大学では参加者が10人集まればサークルを創設でき、ユニークな団体も多くあります。
キャンパス内には約50の寮があり、在学中の住居は4年間保証されています。1年生は40~60人単位のUnitと呼ばれるグループに分かれ、共に生活します。各寮には先輩アドバイザーとスタッフが駐在しています。2年生以降は各自で好みの寮を希望し、実際に入る寮は抽選で決定されます。政治、語学、国際交流といった同じ趣味を持つ人が集まる寮など、様々な寮があります。
出願
留学生が出願に必要なもの
- 願書(Common Application)
- 出願料 $75
- テストスコア
- 成績証明書
- 推薦状
- エッセイ(専攻科目によっては課される)
出願について
テストは①SAT Reasoning TestとSAT Subject Tests 2科目(科目は自由)②ACT Plus Writing のどちらかを選択して受験しなければなりません。また、TOEFL iBT 100点以上もしくはIELTS 8.0点以上の提出を強く推奨していますが、SATのCritical Readingが650点以上であれば、このスコアは必要ありません。
推薦状に関しては、主要5教科の授業担当の先生から2通必要です。インタビューは必須ですが、卒業生のインタビュアーがいない地域は実施されないこともあり、実施できなくても合否には影響しません。
Chemistry, Engineering, Physicsなどを専攻したい場合や、PLMEへの参加を希望する場合は、特別にエッセイを提出する必要があります。
奨学金
海外大学では出願の際に奨学金の要・不要を申請しますが、ブラウン大学では留学生へ与えることができる奨学金は限られており、留学生に対しては学費を全額自己負担できるかどうかが合否に影響するNeed-Awareという制度を取っています。奨学金が付与される場合は、家庭の収入額により奨学金の額が決定するNeed-Basedの奨学金のみの付与となっています。