YGCでは、海外大学への進学をご検討中の方向けに、現地での学生生活や出願方法に関して、大学別に情報を掲載しています。今回は、ボストン大学(Boston University)に関する情報をお届けいたします。
ボストン大学(Boston University)
種類 | 私立大学 |
---|---|
場所 | アメリカ合衆国・マサチューセッツ州ボストン |
創立年 | 1839年 |
生徒数 | 学部生約16,000人 |
留学生比率 | 17% |
ボストン大学は300以上の建物、23の図書館、2,000以上の研究室を有し、アメリカで4番目の規模を誇る私立総合大学です。教授陣や出身者の中には著名人も多く、2008年にノーベル化学賞を受賞した下村脩氏はボストン大学の名誉教授です。
学生生活
ボストン大学は「全ての人が高等教育の機会を与えられるべきである」という建学理念のもと、国内外を問わず幅広い地域社会で研究や教育の機会を提供することを方針としています。また、早い段階から教育の男女平等を訴え、アメリカで初めて女性に博士号を授与し、世界初の共学の医学部を設立した大学でもあります。その医学部をはじめとした医療系の学部が集うMedical Campusとチャールズ川沿いにあるCharles River Campusという2つのキャンパスがあり、Charles River Campusの敷地面積の幅は地下鉄3駅分の距離があります。
授業・専攻
- 人気のある専攻
-
- Business/Management/Marketing(経営学)
- Social Sciences(社会科学)
- Biological and Biomedical Sciences(生物医学)
- Health Professions(健康医療)
17の学部があり、専攻・プログラムは250以上、全体の授業数も5,000を超えています。ジャーナリズムやビジネスなどの専攻が人気で、ロースクールや医学部、歯学部も高く評価されています。多くの学部がありますが、転部も比較的簡単に行うことができます。アドバイザーからサインをもらえばすぐに変更ができるため、卒業までに3回も転部するような学生も少なくありません。
6大陸26か国で70以上の留学プログラムを実施しており、学生の半分が卒業までに一度は留学を経験します。外国人学生も多く、大学院生も含めると7,000人以上の学生が130以上の国と地域から集まっています。外国人学生や留学生向けの英語教育も盛んで、長い歴史を持つ語学教育機関(Center for English Language & Orientation Programs)では、英語力を身につけたい学生や英語教育を勉強したい人向けのプログラムが行われています。
ボストン大学は研究活動にも力を入れており、「研究資金の援助の多い大学」の全米Top 25にランクインしています。MITと同じく学部生の研究プログラム(Undergraduate Research Opportunities Program)があり、大学院生でなくても教授や先輩の研究への参加が認められているほか、自分で研究を行うことも可能です。
課外活動・居住環境
学生団体は450以上あり、中には日本人や日本文化に興味を持っている学生が集まり、イベントなどを主催している団体もあります。スポーツも盛んで、特に男子アイスホッケーは全米大学大会で優勝した経験もある強豪チームとして有名です。またキャンパス内のスポーツセンターは学生だけでなく教職員や卒業生でも利用可能で、授業として履修して単位が取得できるプログラムもあります。
1年生の間はキャンパス内に住むことが義務付けられており、2年生以降も継続手続きが可能なため、学生全体の約8割がキャンパス内で生活をしています。住宅として用意されているのは寮だけではなく、19世紀の建物や現代的な高層ビル、6人で生活できるスイートや1人部屋など様々です。
出願
留学生が出願に必要なもの
- 願書(Common Application)
- 成績証明書
- 推薦状
- エッセイ
- 卒業証書
- SATまたはACT plus Writingのスコア
- TOEFLまたはIELTSのスコア
出願について
他の多くの大学と同様、Early Decision(早期出願)とRegular Decision(レギュラー出願)の2種類の出願プロセスがありますが、Early Decisionの締め切りが11月と1月の2回あるというのが特徴です。Regular Decisionの締め切りも1月にあり、Early Decisionの2回目の締め切りと時期が重なっています。違いとしては、Regular Decisionは他の大学との併願が可能で3月から4月に合格発表が行われるのに対し、Early Decisionは専願で合格発表が2月に行われます。
奨学金
ボストン大学では、家庭の収入に基づいて奨学金の額が決定するNeed-basedと、学校の成績や能力に基づいて奨学金の額が決定するMerit-basedの2種類の奨学金があります。留学生が応募できるのはMerit-basedの奨学金の一部で、付与される額にも上限があります。また、応募する奨学金によって、エッセイや推薦状が必要な場合とそうでない場合がありますが、いずれも応募の締め切りは12月上旬となっているため、出願書類と並行して準備を進める必要があります。