Global Citizens Youth Summit(GCYS)とは
Global Citizens Youth Summit(GCYS)はアメリカ合衆国のNPO法人であるGlobal Citizens Initiative(GCI)が主催するプログラムで、未来を担う若者がこれからのグローバル社会で活躍するためのアイディアを育むことを目標にしています。
米国・ハーバード大学教授クラブにて開催されるこのプログラムでは、世界中から集まった国際的に活躍する優秀な高校生が、8日間生活を共にしながら、現代社会における「グローバル・シティズン」とは何かについて議論し考えを深め合います。
昨年はSAPIX YOZEMI GROUPから2名の生徒を派遣し、今年も2名の生徒を派遣する予定です。
» Global Citizens Youth Summit 2014(GCYS)の実施概要はこちら
GCYS2014 参加者紹介
瀧川晃弘さん
アメリカ・ニューヨークで幼少期を過ごし、中学3年生で帰国。現在は私立男子中高一貫校に在籍の高校2年生。
パソコン部の部長を務めるとともに、英語で討論を行う部活動を立ち上げたそうです。
杉本彩緒さん
現在は私立女子中高一貫校に在籍の高校2年生。
英語圏に行くのはGCYSが初めてでしたが、自主的に海外のニュースをインターネットで読むなど英語学習にとても積極的で、短期間で驚くほど英語力が向上した努力家です。
GCYS2014 参加者インタビュー
SAPIX YOZEMI GROUPから、GCYS 2014 に参加した瀧川晃弘さん、杉本彩緒さんのインタビューを紹介します。
プログラムが終わってからも他の参加者とは連絡を取り合っていますか。
- 杉本さん
- GCYS終了後もFacebookを使って連絡を取り合っています。今度日本にくる友達もいるので、会うのが楽しみです。
- 瀧川さん
- パソコンの部品について友達とFacebookで話しています。
プログラムの準備課題はどのようなものでしたか。
- 杉本さん
- GCIのガイドブックを読むことが課題でした。海外のニュースを自主的に読んだり、それについての意見を書き、言えるように練習しました。また、GCIのインターンの方と毎週スカイプで30分話すことで英会話力が向上しました。
- 瀧川さん
- ハークネス法に関する動画を見ました。オンライン上に参加者の掲示板があり、自己紹介や時事問題についての意見交換を行いました。時事問題は大学入試やアフガニスタンの問題、グローバリゼーションなど世界的なテーマについてでした。
1つ1つの活動についてお話を聞いてみましょう。
まずはScavenger Huntでハーバードのキャンパスや周辺の散策をしたと思いますが、キャンパスの雰囲気はどうでしたか。
- 瀧川さん
- 今までアメリカの大学にはいくつか行ったことがありますが、他大学との一番決定的な違いは、ハーバードの校舎は古いということです。1636年に創立された、北アメリカ最古の大学です。また、知名度が高いということで、たくさんの観光客が集まる点も、違うところです。
- 杉本さん
- アジア系の外国人も多く、さまざまな人種の人がいました。ジョン・ハーバードの像の前には写真を撮る人で行列ができていました。
次に、Thompson Islandでの遠足ですが、何をしましたか。
- 瀧川さん
- 終日アウトドアの活動でしたが、午前中は2グループに分かれてチームワークが求められるゲームをいくつか行い、午後は3〜4人ずつのグループでロッククライミングをしました。
- 杉本さん
- 私は、スタッフの方の説明が早口すぎて、また他の参加者も何を言っているか分からなくて、ひっそりと泣いてしまいました。でも、他の国の方々と一緒にアクティビティをするのは貴重な体験になりました。
3日目以降のディスカッションはどうでしたか。
- 杉本さん
- 2グループに分かれ、輪になってアメリカの詩や神話、物語について話しました。議題から主体的に参加者が提案し、トピックについてより深く理解するためにディスカッションを行いました。
- 瀧川さん
- 1日のディスカッションで、皆平均5回ずつぐらい話していて、初めての授業なのにこんなに発言できるのかと驚きました。教員はどちらかというと聞いていることの方が多かったです。
ご飯や自由時間の思い出は何かありますか。
- 瀧川さん
- フランスから来たPierreとアメリカ人のKristyと社会保障について話したのが楽しかったです。アメリカとヨーロッパの社会保障の現状について知ることができて、勉強になりました。
- 杉本さん
- 私は、多くの参加者が日本語を勉強していたので、日本のアニメ文化について話したり、日本語を教えたりしたのが楽しかったです。あと、深夜に他の部屋のアメリカ人の女の子たちが窓から私の部屋に入ってきて驚きました。
参加者にはどのような人がいましたか。
- 瀧川さん
- 日本のアニメが大好きなアメリカ在住のベトナム人の女の子がいました。日本での学年は高1だけど、9月から大学に入学するというすごい人でした。話がとても面白かったです。日本の若者文化にとても興味をもっていました。
- 杉本さん
- アメリカ人で自分でNGOを立ち上げたという人もいました。太陽光発電の促進を地元で行うNGOで、募金を集めるパーティーも自分で計画して行っているそうです。環境問題に関心があり、マイスプーンとマイフォークを持ち歩いていました。
このプログラムで大変だったことはなんですか。
- 瀧川さん
- 英語面では問題ありませんでしたが、発表の準備時間が足りなかったことと、ディスカッションでは発言が挙手制ではなかったので、周りがどんどん発言していく中で、どのタイミングで発言すれば良いか判断することが難しかったです。
このプログラムを通じで学んだことはなんですか。
- 杉本さん
-
海外の人々が話す英語はとても速くて、聞き取るにはもっと英語に慣れないといけないなと思いました。日本では英文法や読解が重視されていますが、アメリカでディスカッションに参加するにはもっとリスニングやスピーキングの力も身につけなければならないということを学びました。
また、わからなくなる前に発言することが大事だということも学びました。ついていけなくなる前に、自分から話したいトピックを提案することで、ディスカッションをリードすることができました。何事にも率先して行うことが大切だと学びました。 - 瀧川さん
- 当たり前なことですが、何かを変えたいなら行動をしないといけないということを学びました。プログラムに参加した人の中には、地元でサッカーを教えている人、アフリカの人々のために安い浄水器を発明した人などがいました。しかし、日本人の参加者の中には、このような活動をしている人はいませんでした。英語圏ではよくこのように行動をすることを“Make a difference”、つまり「差を作る」と言いますが、「差」を作るために僕も積極的に行動しないといけないと感じました。
2人の将来の夢は何ですか。
- 瀧川さん
- 趣味はプログラミングなので、IT関係の仕事に就きたいです。Googleのような企業で革新的なソフトを開発したいです。また、小さい頃から宇宙に興味を持っていたので、宇宙開発にも関わりたいです。
- 杉本さん
- 私は医者になりたいです。病気だけを見るのではなく、患者さん一人ひとりとコミュニケーションが取れる医者になりたいと思っています。
GCYSでの活動を通じて様々なことを学んでもらえたと思います。この経験を生かして、将来の夢を叶えるために頑張ってくださいね!