★Delaware デラウェア州
みなさんこんにちは。今週はアメリカで2番目に小さい州、デラウェア州をご紹介します。
デラウェアと聞くと、ぶどうを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、これはアメリカ中西部のオハイオ州デラウェア市で発見されたため「デラウェア」と名付けられており、残念ながらデラウェア州とは関係がありません…
デラウェア州は、会社の設立州として好まれており、年間の新規法人設立数は常にトップクラスに入ります。デラウェア州を拠点とする企業数は100万社にもおよび、ニューヨーク証券取引所で上場している会社の半数以上がデラウェア州を本社所在地にしています。
その理由として挙げられるのは、大きく二つあります。一つは、会社法です。最低資本金制度がないため小資金でも会社の設立が可能なうえ、現地に事務所を構える必要がなく、州外に住んだまま会社の設立ができます。さらに、州外の事業には法人所得税や売上税が課税されません。このように、州外からの会社設置を視野に入れた会社法となっており、会社設立がしやすいといえます。もう一つは裁判所です。デラウェア州には、企業関係の紛争を処理する “Court of Chancery(衡平法裁判所)”があります。この裁判所は、判例が豊富で裁判が迅速に行われるうえに、高い専門性と公平な考えをもつ裁判官による判断が得られることが、世界的に評価されています。
日本とのかかわりとしては、デラウェア州は宮城県と姉妹州県です。中高生の派遣や、経済分野での交流が盛んにおこなわれています。
観光地の一つに、Rehoboth beach(リホボスビーチ)があります。海を楽しむのはもちろん、ビーチ沿いの通りの店を見ながら歩くことを楽しみにしている観光客も多く集まります。また、デラウェア州では、Sales Tax(消費税)が0%で、年中誰でもタックスフリーで買い物ができます。デラウェア州に滞在する際には、ショッピングがオススメです!