GCYS 2015 準備授業の様子
GCYS 2015の準備授業第4回を2015年7月15日(水)に、All-Englishで行いました。
今回は、サミット期間中に行うグループプロジェクトのテーマについて話し合いました。重政さんのグループはマイノリティーや低所得の学生が大学に進学しやすくするにはどうすればよいか、松崎さんのグループは子どもたちの独創性を育む機会を増やすにはどうすればよいか、というテーマに決まったそうです。
重政さんは教育格差の現状について、金銭的に恵まれている子どもは塾に通うことができるため名門大学に入学できる可能性が必然的に高くなり、経済的な格差が教育格差を生んでしまうという問題を挙げてくれました。松崎さんも、マイノリティーや低所得の子どもたちには「大学に通う」という概念がない可能性を指摘してくれました。これらの問題を解決するため、大学出願のアドバイザーなどが奨学金や大学の種類について無料で相談にのることができる環境を整えるのはどうか、という提案がありました。また、2人とも中学・高校での補習授業等が教育格差の解決策の1つであるという共通の見解を持っていました。
松崎さんのグループのテーマに関しては、まず独創性の定義を確認し、サッカーと美術の例を基にディスカッションを行いました。サッカーに関心がある子どもの力を伸ばすには、自治体でサッカーリーグを設置し試合の機会を多数設け、コーチの推薦を通じて海外大学のスポーツ推薦枠に出願すれば良いのではないかという案が出ました。また、お2人が通っている学校で独創性を高めるために行われていることとして、選択科目やSuper Science High Schoolなどの取り組みについて話してくれました。
2つのテーマに関して同じグループの高校生がどのような解決案を出すかを予想したところ、格差が大きい国に関しては富裕層に対する税金を増やし、その分の収入を低所得層の子どもたちの教育に活用するという意見が出ました。突然の質問に対してもすぐに意見を出せるお2人に感心しました!
最後に、サミットの課題である冊子を読み、新聞記者が抱える倫理的問題(面白い記事になりそうだが誰かの人生を狂わせてしまう事件を取り上げて良いかどうか等)について話し合い、GCYS準備授業のすべてが終了しました。お2人ともサミットで堂々と話せるかどうか少し心配していましたが、松本先生からの「貴重な機会を存分に生かしてほしい」というメッセージを受けてモチベーションが高まったようでした。
渡米まであと2週間となりましたが、お2人が世界各国の友人を作り、この貴重な経験から多くのことを学んできてほしいと思います。YGCのスタッフ全員で日本から応援していますよ!