★Texas テキサス州
今回は、テキサス州についてご紹介します。テキサス州はアメリカ南部にあり、メキシコと国境を接しています。人口はカリフォルニア州、面積はアラスカ州に次いでそれぞれ全米第2位であり、実は年間1000万人もの観光客が訪れる大観光地なのです。
テキサス州の歴史は、1821年にメキシコがスペインから独立した際、メキシコ領テキサスが誕生したことが始まりです。メキシコは最初、その地の発展のためにアメリカからの移民を許可していましたが、その結果アメリカの人口がメキシコの人口を大きく上回ってしまい、次第にメキシコ政府との間に摩擦が生じてしまいました。それを受け、メキシコ政府は1830年に開拓者がアメリカからテキサスヘ来るのを禁止しました。 そして、1835年に米人移民団がメキシコからの分離を目指して反乱を起こし、1836年にはメキシコ軍を破って独立を承認させ、テキサス共和国が生まれました。独立国家としての10年間の後、テキサス州は1845年に合衆国に加わりました。そのような歴史的背景により、テキサス人はどのアメリカ人よりも愛州心が強いと言われています。
最後に、テキサス州の有名な観光地を2つ紹介します。1つ目は、2015年7月に世界遺産に登録されたスペイン植民地時代の歴史的建造物群「サンアントニオのミッション」のひとつである「アラモの砦」です。テキサス独立戦争中にメキシコ軍とテキサス分離独立派が戦ったアラモの戦いの舞台として有名です。
2つ目は、近代的な観光都市ヒューストンのダウンタウンにある「ジョンソン宇宙センター」です。ここは、アポロやスペースシャトルが発射台を離れてから着陸するまでの管制を行うだけでなく、数々の宇宙飛行士の訓練施設なども集まる、NASAの有人宇宙飛行の中心を成す施設です。センター内にある「スペース・センター・ヒューストン」という施設は、一般客の見学が可能です。保管されているアポロ計画のロケットの実物を見学したり、フライトシュミレーションをしたりと、貴重な体験ができます。
田舎のイメージが強いテキサスですが、先ほど紹介したもの以外の観光地も数多く存在します。ぜひテキサスの歴史を学んだうえで、一度訪れてみて下さい。