TOEFL iBT® 試験時間短縮 新形式へ
ETS® ( Educational Testing Service ) はTOEFL iBT® について、試験時間を従来の3時間から2時間に短縮した新形式のテストを、2023年7月26日より開始することを発表しました。試験時間が1時間短縮されることに伴い、テスト内容にも一部変更が生じます。主な変更点は以下の通りです。
形式 | 現在の形式 | 新形式 (2023年7月26日以降) |
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Reading | 設問数 | パッセージ 3~4つ (各10問) |
パッセージ2つ (各10問) |
試験時間 | 54~72分 | 約35分 | |
Listening | 設問数 | 28~39問 (講義形式3~4題、対話形式2~3題) |
28問 (講義形式3題、対話形式2題) |
試験時間 | 41~57分 | 約36分 | |
Writing | 出題形式 | Independent Task Integrated Task 各1問 |
Academic Discussion Task Integrated Task 各1問 |
試験時間 | 50分 | 約29分 | |
ダミー問題 | あり | なし | |
休憩時間 | あり | なし | |
試験時間 | 約3時間 | 約2時間 |
Speaking セクションの出題形式・問題数に変更はありません。また上記の他、各セクションの指示文とナビゲーションが簡素化されます。なお、今回のリニューアルは主に設問数と試験時間に関するものであり、各問題の難易度、スコアスケール(0点-120点)、受験料などは従来通りです。
Writing セクションに新しく追加される「Academic Discussion Task」 は、「オンラインでの学びに即した新しいライティング問題」と謳われており、オンライン上で行われるディスカッションを想定した設問となっています。受験者は、指示文、教授の質問、他の生徒の意見を読んだ後、それらを参考にしながら自分の意見を回答します。なお、従来の Independent Task は回答時間が30分だったのに対し、今回の Writing for an Academic Discussion Task の回答時間は10分です。
TOEFL iBT® は海外のトップスクール(大学・ボーディングスクール)出願のみならず、日本国内のトップ校受験においても、英語力を証明するために欠かせないツールとなっています。今回のリニューアルについては戸惑いもあるかもしれませんが、より実践的な英語力をアピールできると考えれば、受験者にとって好都合な変更であると言えるでしょう。Reading セクションは設問数が減少しますが、これまでと同様に、パッセージに書かれている内容を正確に理解することに加え、行間を読み取る力も必要となります。新しく導入される Writing セクションの「Academic Discussion Task」 は、大学のオンライン授業で実際に行われるディスカッションの形式を模したものです。ここでは、正解の無い問いに対して、他者の発言内容を踏まえつつ、適切な意見を短時間で簡潔にまとめて書く力が求められます。
YGCでは、TOEFL iBT® 対策講座を通年で開講しています。実際の授業を無料で体験していただける機会もございますので、是非ご参加ください。