★Nebraska ネブラスカ州
人口約188万人のネブラスカ州では、広大な草原に180万頭もの肉牛が放牧されています。州の大部分はグレートプレーンズに属しており、降水量が比較的少ないため、かつては農業に不向きな地域と考えられていました。農業技術が発明され灌漑農業がおこなわれるようになると、トウモロコシ、大豆などの生産量が増え、現在では米国有数の農業州となっています。
ネブラスカ州最大の都市であるオマハ市は、全米でも物価が低く暮らしやすい都市の一つです。ここで生産される「オマハステーキ」はアメリカ屈指の高級ブランドとして有名です。全米で展開している「Omaha Steaks」では高級品質の牛肉を買うことができ、ステーキやハンバーグ、ソーセージなど日本からでも通販で手に入れることができます。
また、Runzaというオリジナルのサンドイッチが有名です。パンの中にキャベツ・ひき肉・玉ねぎを炒めスパイスで味付けした具が入っており、くせになるおいしさです。州外ではなかなか見かけませんが、州内では70店舗のRunzaレストランがあります。
ネブラスカ州リンカーン市にあるネブラスカ大学リンカーン校は、歴史ある総合研究大学で、ネブラスカ州の大学教育を牽引する存在です。多くの科学者や政治家、実業家などを輩出しています。またスポーツの強豪校として知られており、フットボールや体操、バレーボールなどが有名です。リンカーン市では特にフットボールが人気で、シーズン中に毎週末行われる試合では、約8万人収容のスタジアムのチケットが完売するほどの盛り上がりを見せます。
最後にネブラスカ州に関連する映画をご紹介します。タイトルは「Nebraska」。そのままですね。カンヌ国際映画祭で主演のブルース・ダンが男優賞を受賞した、この映画をご存知でしょうか。日本語のタイトルは「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」です。ネブラスカ州オマハで生まれたアレクサンダー・ペイン監督によって手がけられ、前回ご紹介したモンタナ州から怪しげな当選賞金を受け取るためにネブラスカ州へ旅をする父と息子の心温まるお話です。
