★Louisiana ルイジアナ州
今回はアメリカ南部の州であるルイジアナ州を紹介します。ルイジアナ州は実に様々な国や文化の影響を受けている州です。中でもフランスの影響は強く、かの有名なナポレオンがアメリカに売却した土地としても有名です。そのため至る処にフランスの香りがする州なのです。例えば「ルイジアナ」という名前はフランスのルイ14世にちなんで名付けられたと言われていますし、フレンチクオーターというフランス植民地時代の雰囲気を残したエリアもあります。このエリアにはセントルイス大聖堂というアメリカ最古の聖堂もあります。
また州都はバトンルージュですが、皆さんにはニューオーリンズの方が聞き慣れた都市かも知れません。中学生や高校生にはあまりなじみがないかもしれませんが、お父さん世代だと詳しい人もいることでしょう。何を隠そう、ニューオーリンズはジャズ発祥の地なのです。ジャズは西洋音楽とアフリカ音楽の組み合わせから発展した音楽です。ヨーロッパ人やアフリカ系移民の影響が色濃く残り、リズムも独特かつ洒落ていて陽気な音楽であるジャズは老若男女問わず人気です。ストリートにはライブハウスやジャズバーなどがあり夜はとても賑やかです。
ここまで読んでくると非常に活気のある楽しそうな町並みが浮かんでくるのではないでしょうか。ところがこのルイジアナ州はそんな雰囲気とは全く異なる辛い経験をしています。それが2005年のハリケーンカトリーナの襲来でした。当時の大統領であるブッシュ大統領が非常事態宣言を出すほどの甚大な被害があり、多数の死傷者だけでなく人口自体もかなり減ったそうです。またその影響がすべて改善された訳ではなく今も復興に向けて歩みを進めている州なのです。私たちも東日本大震災で同じような経験をしました。あれから4年も経ちますが復興への道はまだまだ厳しいものがあります。両地域に暮らす人が幸せな暮らしに戻れるよう願ってやみません。