★Nevada ネバダ州
今回は、カリフォルニア州に隣接するネバダ州を紹介します。
ネバダ州を代表する場所といえば、やはり世界有数のエンターテイメント都市、ラスベガスでしょう。ネバダ州の大部分は砂漠で農業が振るわず、かつては金や銀などの鉱業が経済を支えました。なかでも銀は世界有数の埋蔵量を誇っていたことから、州の愛称は「The Silver State(銀の州)」と付けられています。19世紀末には鉱業の全盛期が過ぎたため、州政府はカジノを合法化し、娯楽産業がネバダの新たな主産業となりました。
さてみなさん、“Nevada”と発音してみてください。「ネバァーダ」と発音した方はいらっしゃいませんか?実はその発音、ネバダ州民にとっては間違いなのです。微妙な違いではありますが、“Nev-AH-da”ではなく“Nev-AD-a”が正しいと地元の人たちは言います。2004年アメリカ大統領選挙の際、ジョージ・W・ブッシュ元大統領が一度間違った発音をし、それを撤回するようにネバダ州での演説で発音を正したこともあります。1996年から2010年までネバダ州の下院議員を務めたハリー・モーテンソン氏はもう一つの発音を認める法案を提出しましたが、残念ながら採択には至りませんでした。
毎年8月最終月曜日から1週間、ネバダ州北部のブラックロック砂漠にて、「バーニングマン」というフェスが行われます。約7万人もの人々が集い、架空の街「ブラック・ロック・シティ」を作り上げ、生活を共にします。生活すると言っても仮設トイレと食料保存用の氷があるのみで水・電気・ガスはなく、以下の10原則のもと、全て自己責任で生き抜かなければなりません。
合言葉は「No Spectators(傍観者になるな)」。参加者は音楽や建築物などのアート、思い思いの格好、パフォーマンスなどの表現行動を通じて1週間の非日常を楽しみます。
街の中央には巨大な「The man」という人形が掲げられ、最終日にはこれを燃やし、出たごみは持ち帰り、全てを無にすることでフィナーレを迎えます。このフェスを一言で言うなら、まさに異次元。どのような様子か気になる方は、一度調べてみてくださいね。
ラスベガスから車で1時間程度のところには、レッドロックキャニオンやバレーオブファイヤーなど、アメリカの西部劇などでよく見るような赤い断崖絶壁の大パノラマが広がる場所があります。人生で一度はこんな場所をドライブしてみたいものですね!