★Rhode Island ロードアイランド州
今回は、アメリカで一番小さい州、ロードアイランド州をご紹介します。
公式名称は、アメリカ50州で最も長い「State of Rhode Island and Providence Plantations」で、Little Rhody(リトル・ローディ)という愛称を持ちます。
ロードアイランド州の面積は、鳥取県より少し小さく、アメリカで2番目に小さい州であるデラウェア州の半分程度しかありません。では、なぜこれほど小さい州が単独の州として存在しているのでしょうか。
1630年代、マサチューセッツ湾植民地では清教徒による厳格な政治が行われていました。そんな中、信仰の自由を主張した牧師のロジャー・ウィリアムスは、植民地政府を批判したことによって追放されました。その後たどり着いた土地に「Providence(神の導き)」と名付け定住しました。その地が現在のロードアイランド州です。住民たちに信仰の自由を保証したことから、他の地域で認められなかった宗教徒たちが集まるようになりました。マサチューセッツからは異端者が集まる場所として批判され、ニューイングランド植民地連盟からも外されてしまいました。1663年にはイギリスのチャールズ2世から自治権を含む植民地の勅許を得ましたが、このような経緯から他の地域と合併することなく現在に至ります。
アメリカのイギリス植民地の中で一番初めに独立を宣言した州ですが、その自由主義的な考え方は、アメリカ全体の制度にも大きな影響を与えていると言われています。
「The Ocean State」と呼ばれるロードアイランド州東部では、ナラガンセット湾が陸地の奥深くまで入り組んでおり、絶景が広がっています。州都のプロビデンスは住みやすい街ランキングに選ばれるほど、便利で住みやすい街として人気です。ロードアイランド州にはSt. Andrew’s School、St. George’s School、Portsmouth Abbey Schoolなどのボーディングスクール(寄宿制中等教育機関)があります。また、Ivy Leagueの一つであるBrown Universityやアメリカで最も評価の高い美術大学の一つであるRhode Island School of Design、ビジネスや調理、テクノロジー、サービス業の実践的教育を行っていることで世界的にも有名なJohnson & Wales Universityなどの大学もあり、教育機関が充実しています。