TOEFL iBT® Paper Edition 4カ国で提供開始
TOEFL® テストの運営団体であるEducational Testing Service(ETS)は2021年12月、新たなTOEFL® テストの受験形式である「TOEFL iBT® Paper Edition」の提供を、アメリカ、インド、メキシコ、コロンビアで開始しました。
現行のTOEFL iBT® は4技能すべてのセクションをパソコンで受験する形ですが、今回導入されたPaper Editionでは、Speaking以外のセクションがペーパーテストになります。具体的には、まずETS公認のテストセンターでReading、Listening、Writingのペーパーテストを受験し、その後3日以内に、自宅からオンラインでSpeakingのテストを受験するという形式です。このPaper Editionは、現在は先述の4カ国のみで実施されており、今後他の国々でも順次提供が開始される予定です。
Paper Editionが新設された背景には、パソコンでのテストよりもペーパーテストに慣れている学生や教育機関のニーズに応えたい、新たな受験形式を設けることでTOEFL iBT® をより利用しやすいものにしたい、というETSの意図があるようです*。実際、紙と鉛筆で受験するテストは多くの学生にとって馴染み深いものであり、とりわけタイピングが苦手な受験者にとっては、Paper Editionの導入は朗報なのではないでしょうか。ペーパーテストであれば、問題用紙に書き込みをしたり下線を引いたりすることもできるため、普段の学習時に近い形式で受験することができます。さらに、Paper Edition の場合はSpeakingのテストが別日に分かれるため、受験時の体力的な負担を減らすこともできるでしょう。
TOEFL iBT® Paper Editionの日本での導入の有無や時期については未定ですが、もし導入されれば、TOEFL iBT® がより多くの英語学習者にとって受験しやすいものになるでしょう。今後の動向に注目です。
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